プロポリスの全て

プロポリス・ローヤルゼリー・ハチミツ

蜂が生成するプロポリス、ローヤルゼリー、はちみつとは、それぞれどいったものなのでしょうか。

〇プロポリス
プロポリスは蜂ヤニともよばれる、粘性をもった物質です。
主に樹脂を原料としており、蜂は自らの分泌液と合成して、プロポリスを生み出します。
プロポリスは殺菌作用をもっているため、巣の至る所に使用され、巣の中をクリーンに保つ役割が与えられています。
ミツバチの一つの巣には、数万といわれる蜂が生息しているため、住処を清潔に保つことは大変であり、そして重要なのです。
巣の玄関にはプロポリスが塗り重ねられており、帰巣したミツバチたちは、そのプロポリスに体を擦り付けて巣の中へと入っていきます。
こうして体を殺菌することで、巣の内部まで雑菌やウィルスを持ち込まないようにしているのです。

〇ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、乳白色でトロトロとしており、いわばクリームです。
ミツバチが花粉や花の蜜を採集し、働き蜂が体内で脂肪酸やタンパク成分と混ぜ合わせ、合成します。
ローヤルゼリーの利用目的はただ一つで、女王蜂の食料とすることです。
女王蜂は孵化した瞬間からローヤルゼリーだけで育てられ、他の食料、例えば働き蜂が食べるハチミツや花の蜜を食べることは一度もありません。
栄養が詰まったローヤルゼリーを食べることで、大きな体を造り、寿命を延ばし、毎日2000個もの卵を産み続けるのです。

〇ハチミツ
ハチミツは主に、働き蜂たちの冬の食料として、巣の中に貯蔵されます。
原料となっているのは花の蜜で、ローヤルゼリー同様、一旦体内へと取り込まれます。
体内に入ったハチミツは果糖とブドウ糖に分解され、体外に戻されると、蜂蜜の貯蔵スペースへと運ばれていきます。
ここで蜂は羽をはばたかせて風を送り、蜜の水分を飛ばして濃度を上げていきます。
そして30度を超える巣の温度でハチミツを熟成させていき、草花の少ない冬の間に食べる食料として蓄えていくのです。