プロポリスの全て

プロポリスとはちみつの違い

プリポリスとハチミツには、明確な違いがあります。
どちらもミツバチが作りだすことから混同されることも多く、プロポリスはハチミツの一種であると捉えられている場合もあります。
しかしこの二つは原料や生成方法、使い道まで全く異なるものです。
まずプロポリスは、木や草花といった植物の樹脂・花粉が原料になります。
ミツバチがこれらを採集し、唾液と合わせて何度も噛み込みことで、粘り気のあるプロポリスが完成します。
プロポリスのプロには「前衛を守る」、ポリスには「都市」という意味があり、これを合わせると「巣(都市)を守る」といった意味になります。

その名の通り、プロポリスは蜂の巣を守るために活用されます。
巣の補強や、プロポリスで塗り固めることで入口を狭くし、他の生物の侵入を防ぐ役割があります。

またプロポリスには強い殺菌・滅菌作用があり、プロポリスを巣の一部として巣に組み込むことで、清潔な状態を保つことができるのです。
蜂は一つの巣に、多くの個体が密集して生活しているので、清潔さを保つことは絶対に不可欠です。
さらに入口にプロポリスを設置していることで、帰営してきた蜂がプロポリスに必ず触れ、ウィルスや雑菌を巣の内部に持ち込まないように管理できるのです。

一方はちみつは主に、ミツバチたちの保存用の食料として採集されます。
原料となっているのは花の蜜です。
色々な花の蜜が混ざり合っていますが、一個体の蜂は、同じ花の蜜しか集めてこないという不思議な性質があります。
蜜を採取して巣に帰ると、その蜜は別の蜂へと口移しで受け渡されます。
一度体内に入った蜜は果糖とブドウ糖に分解され、はちみつを貯蔵するための専用ルームへと集められます。
そこで水分を飛ばして濃度を高くし、熟成を経て、はちみつが完成します。
出来上がったはちみつは主に、草花の少なくなる冬などの食料として蓄えられ、蜂たちの食料となります。
女王蜂はローヤルゼリーという特別な食糧が用意されるため、はちみつをエネルギー源とするのは働き蜂のみです。